ウキフカセ釣りは面白い! ③『アタリ』編
2016/03/14
第三回目はフカセ釣りの『アタリ』についてです。
Contents
今回はサケ・マスのウキフカセ釣りで最も問い合わせや質問の多い『アタリ』についての話題です。
- ブログでしばしば前アタリとでてきますが、よくわかりません。
- フカセで釣れた事って少ないのでピンときません。
- そもそも前アタリってなんですか?
- 前アタリって、ウキが沈む前にあるアタリらしですが、重要ですか?
ザックリとですが、数年前から上記のようなお問い合わせのメールが来ることがあります。
アタリについてを文章で表現するのは、私の文才がない故なかなか難しく、その度にわかりにくい返答になっていたのではと思っていました。
今回は、前アタリ~ウキが沈むまでを具体的な例をあげて、図解を用いながら簡単に記述していきたいと思います。
もっとも代表的なアタリのパターンを図解で紹介します。
では、さっそく図解でアタリのパターンを見ていきたいと思いますが、注意して頂きたい点として、あくまで素人が作った図ですので実際とは異なります。
それぞれの特徴を分かりやすく表現する為に、敢えて誇大に表現していますので参考までにご覧ください。
※1 PCでのアニメーションは確認済み。
※2 スマートフォン(android)では動作確認していますが、メモリが1G未満の機種ではアニメーションが遅かったり、動きがおかしな場合があります。
※3 iphoneでの動作確認は行っていません。
1.前アタリからウキが完全に沈むまで
前アタリから、ウキが完全に沈むまでの動きを表現しています。
最初にウキが小さく反応しています。
これが、前アタリと言われる動きで、2~3回と続く事も珍しくありません。
このアタリが来たら、ウキの動きに注視し完全に沈み込むのを待ちます。
前アタリだけで、ウキが沈まずに終わってしまう事もありますが、そんなときは軽く手前に引いて仕掛けに動きを出し、誘いをかけてみましょう。
魚が完全に離れていないのであれば、誘いに乗って食ってくる場合もあります。
フカセ釣りの上手な人になると、この前アタリだけでヒットさせる人もいます。
慣れない内は、ウキが動いたからと、思わずアワせてしまう時もあるでしょう。
前アタリはほんの一瞬ですから、ここでアワせても大抵の場合はヒットしません。
ここは、前アタリが来たら焦らずじっくりとチャンスを伺いましょう。
八の字を書いて回る
実際に真上からこの様子を観察したことがありますが、仕掛けの周りを八の字を書くように動き、時折仕掛けを突っついていました。
この突っつく時が前アタリの動きになります。
数回突っつく内に完全にくわえて食った時、ウキが完全に沈みます。
円を描くように回る
仕掛けの周りをグルグルと円を書くように回りながら仕掛けを突っつく様な場面もありました。
軽く誘ってやると食ってくる事があるようです。
2.前アタリもなくウキがいきなり沈む
いきなりウキが沈む場合も多くあります。
この一発で沈むアタリはシーズン初めの食い気のある時期に多く見られます。
こういった場合はストレートに泳いできたサケが仕掛けを発見し、一発で食った事でウキが沈みます
サケからは確実に見えていると思われるのに食わない場合も多々あるでしょう。
試行錯誤を繰り返し、いかに食わすかがフカセ釣りの面白いところです。
いきなり振り返ることも
仕掛けを素通りしたかと思えば、クルッと振り返り食ってくるパターンもありました。
この場合、何かに興味を持って振り返ったのは確かですが、色なのか匂いなのかは分かりません。
思い出したかのように振り返る様は不思議な印象を受けました。
実に興味深かったのは、釣り人が並んで釣りをしている際、右から左へ泳いできたサケが一番右側の釣り人の仕掛けをスルーして、最後の人の仕掛けに食い付いたこと。
一番最初に目につく右側の釣り人に一番先にヒットしても良さそうですが、そうでない場合も多くありました。
その時、ヒットした人は他の人と何が違ったのかを研究してみるのを忘れないようにしたいですね。
3.横に引っ張られながら沈む
横にポヨポヨと引っ張られながら斜めに沈む事があります。
斜路などで見られる事がありますが、比較的に棚が浅い場合にこのような動きになる事があります。
図では動きを大きく誇張していますが、この場合でも完全に沈んだときにアワセます。
プカプカと動きだすので、焦って早アワセにならないように、落ち着いて確実に沈んだのを見計らってアワセたいところです。
全部に共通しますが、余裕があるなら完全に沈み込んで一呼吸おいてからアワせるのが確実です。
4.僅かに沈み、やがて完全に沈む
シーズン後期から多くなるアタリです。
繊細な前アタリで見逃してしまう事がありますので、ウキから目が離せません。
長くて数秒間、僅かに動きがあった後、完全に沈むパターンです。
波風が強い日には前アタリを逃してしまうこともあり、とても注意深くウキを注視していなければなりません。
5.完全に沈まず、非常にわかりづらいアタリ
上記の4番目のパターンと同じですが、僅かなアタリだけでそのまま魚が離れてしまうパターンです。
波風があると見逃す事が多く、苦戦を強いられます。
穏やかな日であれば、注意深く見ていればアタリだと判断できますが、波風がある場合はウキの流れに注目します。
非常にゆっくりと潮流に乗って動いているのですが、その動きが止まったと判断できる時が、もしかしたら魚がくわえている所かもしれません。
くわえている時間もわずかなので、流れ方が変だと感じた場合は迷わずアワセたほうが賢明ですね。
この時期、フカセ釣りが難しいと言われるのがこういった理由からです。
6.まるで餌盗り(雑魚)が引っ張っているようなアタリ
近年、多くなってきた気がする雑魚系アタリです。
ウグイなどの雑魚が餌を素早くピクピクと引っ張っているようなアタリで、「ちっ!また雑魚が来たよ~」っと油断してしまいます。
雑魚のアタリも放っておくとウキが完全に沈み込んだりする事もあり、ドキっとする事もあります。
この雑魚アタリと非常に似たサケのアタリがあることも忘れてはいけません。
見分け方は恐らく無いと言っても良いかもしれません。
間違いが無いのは、雑魚だと思っていてもウキが沈みこんだらアワセてみる事です。
周囲からは「あの人、雑魚アタリでアワセてちゃってるよ~」なんて思われるかもしれませんが、そんなの気にしないことです。
多くは雑魚かもしれませんが、雑魚アタリでサケをヒットさせて周囲の人を驚かせてやりましょう。
第三回目のまとめ
今回は代表的なアタリから少々レアケースなアタリまでを紹介してみましたが、いかがでしたか?
勿論、これ以外のアタリも多くありますし、必ずしもこうなるという訳ではありません。
あくまでも、参考として捉えていただければと思います。
また、記述の間違いや、それは違うだろ?等のご指摘があればドンドンコメントしていただきたいと思います。
第三回目を最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回の更新時期ですが繁忙期に入るため、いつ頃になるかは不明です(笑)